吉田正紀 『グランドライナー』における少年漫画の終わり方とか(適当) その1。

 ここ最近、ジャンプで立て続けに『みえるひと』、『謎の村雨くん』と打ち切り祭りが続いています。俺の大好きな『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』もそろそろヤバそうな感じなんですが、きっと乗り切ってくれるものだと信じています。『斬』?いやアレは(以下検閲削除)。
 まぁ それはともかくとして、現時点での今年の打ち切り漫画というとやはり『タカヤ』が思い出されます。現代編から異世界編への強引すぎる路線変更が取りざたされますが、ラストの見開きは往年のジャンプ打ち切り漫画もかくやというクオリティで、久々にジャンプらしい漫画を見させて貰いました。




見事な打ち切りっぷり。






しかしタカヤが打ちきりになる数ヶ月前に、もはやジャンプでも滅多に見なくなった程のクオリティで駆け抜けていった漫画がサンデーに在ったことを我々は忘れてはならないのではないだろうかと愚考する次第です。それが週刊少年サンデー2006年3・4号〜11号に連載された『グランドライナー』なんですが、最終回、主人公アルはユーラシア鉄道の陰謀*1により、ギルティーライナーとして指名手配されることになります。そしてラストシーン、彼の取った行動というと













そしてぇッッッ!!









グランドライナー・完ッッッ!!!









素晴らしく、見事な打ち切りっぷりです。正直なんでジャンプに載っていなかったのか不思議なくらいの見事な終わりっぷりに、当時の俺はひっくり返りました(笑)。というか最近はジャンプですら2巻以上続く作品ばかりなのにも関わらず、この作品はわずか7週という弾丸特急で駆け抜けていきました
というか本当はこの漫画は短期集中連載なんですが、それならそれで 「なんでこんなにクオリティの高い打ち切りっぷりなんだよ」 と言いたくなります。予定通り終わったはずなのに、その辺の打ち切り漫画もそうそう太刀打ち出来ねぇという程のラストに俺の股間はビショ濡れです。
この後、未だサンデーに吉田正紀氏の再登場はありません。ロケットで突き抜けたのでしょうか。

グランドライナー (少年サンデーコミックス)

グランドライナー (少年サンデーコミックス)

*1:とゆーか半分以上ハミルさんの嫌がらせ