BSアニメ夜話「新世紀エヴァンゲリオン」

 今までアニメ夜話は『銀河鉄道999』と『機動戦士ガンダム』しか観てなかったうえに両方ともつまらなかったので、今回も微妙かな〜と思いつつ観てみたら面白かったです(笑)。まぁ相変わらず氷川竜介のコラムは最強につまらなかったですが。誰だって解ってるよそんなもんw

 さて、内容についてはこちらに纏めがあるので参照頂くとして、今回良かった点と言えばやはり滝本竜彦を引っ張ってきたという点に尽きるのではないかと。これで当時熱狂していた学生の奴等(無論その中には自分も含まれていたワケなんですが)も流石に冷静になれるだろうと(笑)。それ以下の年齢で観たヤツは知らんけど。
岡田の言った「純文学」ってのはかなり的確だと思います。あれから10年経って、やっとこういう言葉がちゃんと届けられる位置に来たのかなぁ、と。ちなみに私的なことを言わせて貰えば、やはりこの作品は失敗作であって、それ以上でも以下でもないんだよなぁ。「与えられない事への快感」なんて無かったし、そういう意味で「自分だけのエヴァ」を求めなかった自分にとっては劇場版は最高であり最悪だったのは当時から変わることのない事実なんですよね。エンタメと純文学*1は、純文学をエンタメで消そうとしない限り両立しないというのを再確認したという意味では実に意味のあるものだったとは思いますが。

 自分でも何書いてるか謎になってきたので最後にうろ覚えの引用で幕。これが自分のエヴァの評価の当時からの基準であり、だからこそ最高の喝采を贈りつつもそれ以上の罵倒と憎悪で唾棄せずにいられない。そしてそれはこれからも永久に変わることはないんだろうなぁ。

エヴァは「当たり前のこと」をやっているに過ぎない。だがその「当たり前のこと」をやっているアニメは現在は殆ど無い。だから我々はもっと喜ぶべきだ。 しかしそれらはいわば「皿」であって、重要なのは「その上に載っているもの」だ。だから我々はそれをしっかりと食し、不味いものならば吐き捨て、美味しいものだったなら「御馳走様」と言わねばならない。

〜放映中のアニメージュの付録でのあさりよしとおのコラムよりうろ覚え中略しまくり引用〜

で、結局こんなことを今更になってグダグダ書いてる自分自身が「キモチワルイ」だよなぁ(笑)。つまりが、これが呪縛なんだろうかな、と。

*1:ここでいう「純文学」とは番組内で語られた意味での純文学