カレイドスター追記。

少し時間が空いたので、前回書けなかったこととかを。

 今話は見事に「そら」というキャラクターの成長を描ききったな、と。いずみの(id:izumino)さんが言っているとおり、前期シリーズの積み重ねがドッとくる感じ
 色々とあるのですが、特記すべきはやはりラストのレイラさんとのやりとり。26話ラストのやりとりに於いてレイラから目を逸らし、逃げ出してしまったそら。しかし今回は目を逸らすこともなく、彼女の言葉を受け入れてゆく。
前回も書いた(id:y_shinobu:20040320#p1)こと*1ですが、続く者にも覚悟が必要である、と。先達を超えると言うことは、その先達を過去の物に追いやるという行為。争いのないステージを作るのがそらの目的で有れば、それまでのステージは過去の物として駆逐されていくということでもあります。言ってしまえば、最初にそらが言っていた意味での「争いのないステージ」というものは有り得ない。しかし、ドナとの邂逅によって目指す物の方向性を知ったそらは、その覚悟と敬意を持って先達=レイラを乗り越えていきます。そういう、シリーズ全体としてのそらの成長というのを一つ一つ言葉で表現するわけでなく、ただ「目を逸らさない」ということだけで伝えられるというのはやはり凄いな、と。

*1:後輩の目標になるのが先輩の役目なら、また全力で蹴落とし、蹴落とされるのも役目。そうしてステージはより進化していく